(サムネ用)
投稿日がたまたま七夕だったので色ジラーチ。かわいい。
8世代対戦で過去作の個体の使用が可能になったからなのか、「7世代の乱数調整を始めたい」って人を一定数見かけました。
その人たちに向けて「導入部分のお手伝いをしていこうかな~」と筆者が気まぐれを起こした結果生まれたのが本記事です。
【2021.07/07追記】
以前から本記事が読みづらいと感じていたため、7世代乱数に関する記事を新しく書き上げました。
情報も新しくなって、「見やすさ+分かりやすさ」を意識したより初心者向けの記事になっています。
100倍くらい読みやすくなってると思うので、↓の記事を読むようにお願いします。
ネットの海を漁れば当時の情報は大量に出てくると思いますが、公開停止になっているツール等を使用している場合に手詰まりになった人もいると思います。
過去ツールの二次配布に関しては不可能ではありませんが、作成者様たちがツールを公開停止にされた理由を考えるとそれはすべきではないという結論に至ったので「今使えるものだけで乱数をする」を目指していきます。
なので、2020年7月現在の時点で筆者が憶えている範囲で再現可能な手法をまとめて掲載し、足りない部分は本記事で補完します。
補完部分の内容については、理系ホイホイ&文系お断りにならないように最小限の知識で理解できる解説を極力心がけますが無理だったらごめんなさいm(__)m
注意事項
・PCの使用が必要不可欠です。(OSはWindows10想定です)
・場合によっては3DS、7世代ROM(SM、USUM)が2つ以上必要なことがあります。
・本記事では3DSの本体改造やPC以外の特別な外部機器(プロアクションリプレイ等)を用いるやり方は取り扱いません。
・本記事に載っている方法がすべてという訳ではありません。あくまで一例です。
・本記事では筆者が憶えている既存の手法をまとめているだけであり、新しい手法等を掲載するものではございません。
・記事内で紹介しているツール等のDL、使用はすべて自己責任でお願いします。
・参考ページのリンクは無許可です。不都合等ありましたら、お手数ですがご連絡お願いします。
・先駆者の方々がたくさんの知識と時間を費やし、誰でも出来るようにツール化し、解説をしてくれたから今の乱数があるという事を理解し感謝の気持ちを持つようにしてください。(僕には別に持たなくてOKです)
書き終えてみたら想像を絶するボリュームだった為、目的ごとに見るべき項目を絞れるようにしました。
まず、自分がどれなのかを確認してください。
A.色違い孵化乱数がしたい。
→①②の項目に目を通す
→①③の項目に目を通す
C.菱形色違いに関わる乱数がしたい。
→①④の項目に目を通した後に②③へ
「TSVの求め方」に関してはどれか1つ実行すれば大丈夫です。お好みの方法をお選びください。⑤に関しては特に意味は無いので読まなくて大丈夫です。
???「7 セダイ ランスウ ノ セカイ ヘ レッツ ゴー」
①TSVの特定
【追記】新しい情報が載ったこれより分かりやすい記事があるので、ページ上まで戻ってそっちを読んでください。
色違いを出すためにはTSV(trainer shiny value)とPSV(pokemon shiny value)というトレーナー側の情報とポケモン側の情報を合致させる必要があります。
その為、TSVの特定は通常の色乱数に於いて必須事項です。
TSVとPSVは10進数表記の4桁で定義されています。
具体的には「0000」~「4095」までの4096通り存在しています。
PSV側は任意の数値に調整できるので、まず調整先になるTSVを確定させます。
イメージの話をすると
鍵のかかった「扉に番号が書いてある部屋」が4096個あったとして、自分が「そのうちの1つの扉だけを開けられる鍵」を持っていたとします。
・通常の色違い粘り→扉が開く部屋に当たるまで闇雲に鍵を差し込み続ける。
・色違い乱数→自分の持っている鍵の番号を調べて、その番号の部屋を狙って鍵を差し込む。
「持っている鍵の番号=TSV」、「扉が開く=色違いが出る」という感じのイメージでいいと思います。(分かりにくかったらごめんなさい)
それの求め方が①のテーマです。
※菱形の色違い狙いの人は以下の求め方を実践する前に必ず④を読むようにしてください。TSVを求めても無駄骨になる恐れがあります。
当時メジャーであった2種類の求め方でそれぞれ使用されていた「Pokemon SunMoon RNG Tool」と「TSVsearch」がそれぞれ公開停止になっているのでここで躓いた人も多いかもしれません。
余談になりますが記事を書くにあたって当時上がっていた解説動画などをチェックし直していたところ、ツールが使えない人の為にコメント欄で「必要情報を教えてもらう→代わりに演算して結果を返信する」という神対応を未だにしてらっしゃる仏みたいな投稿者さんが居て個人的に涙が出ました。。
TSVの求め方Ⅰ
国際孵化によって等を色違いが生まれるまで産み続け、そこから特定する方法です。正直、相当な力業です。
この方法を行うには事前準備として「孵化乱数に於ける現在seed」を求める必要があるので実践する前に②に進んで現在seedを求めてください。
参考:さびたコイル 様
使用ツール(SMseedSearch)のDLリンク↓
記事内では国際孵化+光るお守りが必要と書いてありますが、国際孵化だけでも割り出すことは可能です。
Ver1.01ではトレーナーカードに記載されている6桁のIDを使用することで、TSV候補を一気に1000個程度消すことが可能です。
これはSM RNGツールが公開されるよりも以前に作られたツールである為、使用するにはややPCスキルが必要かもしれません。
出来るには出来ますが難易度が高めなのであまりオススメはできません。
ちなみにイレギュラーとして準備段階のseed特定作業中に色違いが生まれる場合があります。そのレアケースを引いた場合は以下を参考にしてください。
参考:つぬ様
TSVの求め方Ⅱ
7世代のバトルビデオ機能を用いて特定する方法になります。
3DSとROMを2つ使用するので、用意するか知り合い(ネット上で可のはず)に協力してもらってください。
ポケモンの個体情報からTSVを特定しているので、個体さえ用意できれば他人のTSVを特定することも可能です。
参考:prisma 様
使用ツール(KeySAVe)のDLリンク↓
Releases · Cu3PO42/KeySAVe · GitHub
これは本体改造等には該当していませんが、ゲーム内から吸い出せるゲームデータをSDカードを経由して吸い出しPC内で弄っているので正直なところグレーゾーンです。
難易度や手間は他に比べて圧倒的に低いですが人によっては黒と断じるやり方なので、これをやるかはお任せします。
8世代レイド乱数でDudo botなどを利用することに抵抗を感じた人は使わないほうがいいと思います。
ちなみに3DS RNGtoolにもそれっぽい機能が搭載されているようです。
「Tools」→「KeyBV」で開けます。
昔、知人にTSV特定を頼まれた際に使用したBVファイルがたまたま残っていたので試したところ正しいTSVは出力されました。
一緒にTRVの候補が3つ(?)出てきてたのですが詳細不明です。
(そもそもTRVって16進数なら1桁のはずなので…)
これに関しては追検証する気は無いので、有識者さんが居たら教えてください。
TSVの求め方Ⅲ
新規データを作り、ゲーム開始からの僅かな情報のみを用いることでTSVを含むID情報すべてを作為的に任意のものに調整する方法です。
参考:ろいしんぶろぐ 様
代用ツール:3DS RNG tool
Releases · wwwwwwzx/3DSRNGTool · GitHub
(本来はPokemon SunMoon RNG Tool)
ある意味ではこれが1番楽かもしれません。(初期seedの特定以外は)
IDを「000000」とかにしたい訳じゃなければ割と簡単だと思います。
TIDとSIDを求められるので菱形狙いの人はこれをやるのが良いかも(?)
代用ツールでの使い方はここに書いておきますが、あくまで上の記事の補完としてしか書かないので照らし合わせて読むようにお願いします。
ツール起動後に「ID RNG」を選びこの画面にしてください。
❶右上のGameVersionに自分のROMのバージョンを選択
❷隣のseed欄に初期seed(リンク先の記事見て求めてください、超ムズいです)を入力
❸その隣のTSV、TRV、ShainyCharm、Advancedは空欄で良いです
❹RNG Infoにフレーム範囲を入れてください、Target Frameは空欄で良いです
❺Calculateを押せば、入力した初期seedでのIDリストが計算されます。
❻「G7TID」がトレーナーカードに表記されるIDです。
※特にIDに拘りがないのなら、参考先の記事は閉じて大丈夫です。
普通にゲームを始めてIDを確認できるとこまで進めてください。
その後、❼のところでゲーム内で表記されたID6桁を検索すればTSV等は求まります。
❼「G7TID」にチェックを入れて欲しいIDを選択。改行すれば複数検索可能です。
完全一致は6桁、部分一致ならその数字(ex.777)のみを入力してください。
❽Calculateを押せば❹で設定したフレーム内での該当IDが絞り込まれます。該当がなかったらフレーム範囲を広げるか❷からやり直してください。
リスト上にあるClkはそのID時の針番号です。後は参考先の記事に載ってる作業をするだけです、頑張ってください。
❾IDを望みの数値に出来たら終了です。
リストに書いてあるTSVをメモしてください。
菱形色違いを狙う人はTID、SID、特にTRVもメモしてください。
ちなみに左側にある「Clock Correction」は本家でいう「針の補正」です。
②孵化乱数の為の準備
【追記】新しい情報が載ったこれより分かりやすい記事があるので、ページ上まで戻ってそっちを読んでください。
孵化乱数の為にはTSVのほかに現在seedを特定しておく必要があります。
ただしこの現在seedとは孵化乱数に於ける現在seed(固有seedとも言います)を指します。
その為、ID調整や野生乱数で登場する現在seedとは別物です。
具体的にはTinyMT(たいに~めるせんぬついすた)を用いて生成されt
流石に知らなくて良い知識(筆者は語れるほど詳しくない)なので省きます。
ちなみに孵化乱数に於ける現在seedは時間が経過しても変化しません。
・卵を受け取る
・卵の受け取りを拒否する
このどちらかを行った場合のみ変化します。
上2つのどちらかを行った後にレポートを書かずに電源を切った場合もseedが進むことはありません。
その為、預り屋が腕を組んだ時点で「seedを進める」or「電源を切る」のどちらかをする必要がある事を留意しておいてください。
現状、筆者が知っている特定方法は2つのみです。
この現在seedを見失うと、もう1度求め直しになって非常に面倒くさいです。
慣れていれば、直近の孵化個体などからある程度の逆算が出来ますがこの記事を読んでいる段階ではやや難しいと思います。
現在seedの求め方Ⅰ
127匹孵化する例のアレです。とても集中しないと高確率でミスします。
127匹やり終えた後で失敗したときの萎え具合が酷く、8世代孵化で例えると
「色ヒバニーが生まれたが特性が猛火だった」
くらい萎えます(当社比)
紹介はしますが、あまりオススメしないです。
参考:Φ -phi- 様
代用ツール:3DS RNG tool
Releases · wwwwwwzx/3DSRNGTool · GitHub
(本来はPokemon SunMoon RNG Tool)
代用ツールを使って求める際の入力は以下のような感じ。
(下の画像は動画内11:27付近とまったく同じ状況にしてあります)
特筆すべき注意点は左下の異種間孵化(SM RNG)とSame Dex(3DS RNG)の部分です。
前者は親達の図鑑No.が不一致の場合(ex.×,×)に付けるチェックですが、後者は逆で図鑑No.が一致している場合(ex.×,×)に付けるチェックです。
ここを間違えると誤差が生じるので気を付けてください。
あと右上のGameVersionは自分の使用するROMを、光るお守りを所持している場合はShinyCharmにチェックを入れてください。
他は空欄で大丈夫だと思います。
現在seedの求め方Ⅱ
条件を満たしている場合のみ、上の求め方を大幅に簡易化(127匹→8匹)することができます。詳しいことは動画で説明されているので省きます。
正直この方法が1番賢明です。
参考:Φ -phi- 様
代用ツール:3DS RNG tool
Releases · wwwwwwzx/3DSRNGTool · GitHub
(本来はSearch Tinymt Seed)
もしくはwebページ版を利用してください。
3DS RNGtoolで行う場合は左上の「Tools」から「Gen7 Egg Seed Finder」を選択すると以下のタブが出てくるので、動画と同じように8匹産んで数字を打ち込みます。
数字を区切る時はスペースorコンマで区切ってください。
(Backの左にあるボタンで選択していってもリスト内に数字が打ち込まれます。)
8匹並べてSearchを押して緑のゲージが100%になると特定が完了します。
(画像の結果は動画内5:05付近と同じものです。)
ちなみに画像の左側は「現在seedの求め方Ⅰ」を行う際に使ったサイトの代用になります。
孵化乱数の理屈
seedが求まったと思うので、ここからはツールの数字に従って卵を割り続けるだけです。一応、理屈っぽい部分の解説記事を紹介しておきます。
参考:ごんぜっと 様
こんな内容を筆者が説明したら読めたものじゃなくなるので、お願いだからこれで理解してください。相当丁寧に解説なさってます。。。。
③固定乱数の手順
【追記】新しい情報が載ったこれより分かりやすい記事があるので、ページ上まで戻ってそっちを読んでください。
本項目では固定乱数の流れを手順ごとに分けて紹介していきます。
固定乱数の為にはTSVのほかに必要になってくる数値は初期seedと現在seedです。
孵化乱数で扱われる現在seedとは異なり、こちらの2種のseedはROMを起動する度にランダムで生成されるのでその都度求める必要があります。
やり方そのものは当時と現在で恐らく変わっていません。(筆者自身の使用ツールを確認した限りはですが)
また固定乱数を応用することで通常の草むらなどで出現するポケモンを乱数調整することも当然可能です。それについては実践編の「徘徊シンボル編」の項目を見てください。
菱形色違いを狙っている人は以降の項目は「TSVとPSVが一致」に加えて「TRVとPRVが一致」する必要があるということを念頭に置いてください。
初期seedの求め方
まずは初期seedを特定します。
実際にやる時は事前準備として、データをロードしたらすぐに色を狙う固有シンボルとエンカウントできる状態にしておく必要があります。
参考:トノ 様
普通にやろうとすると「連続で針を複数回、正確に見極める」という動体視力ゲーになるのでゲーム画面を録画して見返すなどやり方を工夫してください。
偽トロキャプチャなどの外部ツールを3DS本体に組み込むことでゲーム画面をPC上に出力できたのですが、そちらを提供していた会社が破産してしまい入手するのがやや困難な状態にあります。
「針を読むのが苦手」だと思った方は以下の記事を参考にしてください。
参考:takedpok 様
また固定乱数では「エメタイマー」というツールを利用する場合が多いですが、Adobe Flash Playerに依存しており提供元も「2020年にサポートを終了する」と明言しているため今後は代用が必要になってきます。
以下の記事のような代替ツールを見つけておくことを強くオススメします。
参考:mizdra 様
現在位置の確認方法
初期seedが特定できたら今度は、「自分が今そのseed上のどこに居るのか?」を特定する作業に入ります。
現在位置だったり現在seedだったり呼び方は人それぞれですが、要は自分がどこら辺にいるかを示す住所みたいなものです。
参考:トノ 様
ここを越えれば後は実践になります。
というよりもここまでが事前準備です。本当にシンドいのはここからです。
固定乱数(実践編)
固定シンボル編
参考:トノ 様
カプ系統(色はブロックルーチン有)、ウルトラホールのポケモンなどはすべてこの方法で乱数調整可能です。
NPCの数が多いほど、調整難易度は高くなります。
徘徊シンボル編
7世代では主にが対象の乱数調整ですが、これを使用することで通常の野生ポケモンの乱数調整が可能になります。
参考:Φ -phi- 様
ちなみに「仲間呼び連鎖」は乱数調整自体は理論上可能ですが、戦闘中のフレーム消費などの諸事情により現実的ではないので事実上不可能という扱いです。
そもそも連鎖などによって出現率を高めた際に光った色個体はほぼ確実に菱形になると言われているので、無理して乱数調整をするメリットは薄いと思います。
通常の野生ポケモンで乱数を行う場合も「Wild RNG」を使用してください。
固定乱数の理屈
やり方に関しては手順に従えば間違えようがない(成功するとは言ってない)ので本項では申し訳程度ですが、理屈を易しめに解説している記事を紹介することで代えさせていただきます。
参考:さき 様
④菱形色違い乱数について
【追記】新しい情報が載ったこれより分かりやすい記事があるので、ページ上まで戻ってそっちを読んでください。
菱形狙いの人のみ必要な数値TID(trainer ID)の調べ方などが④のテーマです。
リンク先の記事でも解説していますが、SV(2進数12桁=10進数4桁)とRV(2進数4桁=16進数1桁)の2つはID(2進数16桁)を前後で分解しているだけです。
参考先が自分の記事で恐縮なのですが、多分これを読むのが段階的には1番良いと思います。①の内容を理解できていれば、なんとなく理解できる程度には噛み砕いてあります。
⑤終わりに
どうだったでしょうかね?
配達員乱数など紹介していない項目もあるのですが、限定的すぎると感じたので本記事では割愛しました。調べれば出てくると思うので各々調べてみてください。
筆者自身の自分語りになってしまうのですが、
この記事書くのに2日(約8時間)使ってしまい、自分で書いた記事のボリュームに自分で戦慄していました。
同時に今「知識ゼロから7世代乱数の世界に飛び込むこと」の過酷さを感じつつ、「乱数を出来る環境が当たり前じゃない。過去に頑張ってくれた人が居るから出来ることなんだ」ということを身にしみて感じました。
なので「ツール使用者の皆さんは本当に感謝の気持ちを忘れないで欲しい」と強く思いました。
「乱数を始めようとしていたけど手詰まりしていた」って人のお役に少しでも立てていればこの記事も少しは浮かばれるので、そうであったらいいなと願います。
(七夕だし多少は、ね?)
では、また機会があれば(=゚ω゚)ノ
PS.この記事の文字数ゾロ目!